【ネタバレ注意】茂木清香先生の注目作『pupa』2巻を読んだ感想

現在、月刊コミックアース・スターで連載中の茂木清香(もぎ さやか)先生(@mogi_sayaka)による異色作『pupa(ピューパ)』の単行本2巻を一読してネタバレ含むあらすじや感想をまとめました。

この先を読む人はご注意ください。

2巻収録話:

  • 第8話 早すぎた脱皮
  • 第9話 真実の口
  • 第10話 蠢き、蠢く(うごめき、うごめく)
  • 第11話 ゆりかご
  • 第12話 月と蛹
  • 第13話 夢みるように眠りたい
  • 第14話 奇妙な隣人
  • おまけ(4コマ漫画8つ)

全7話+おまけ収録で240ページちょっとで分厚め。

2巻のあらすじ:

まず、1巻に関してはこの記事を参照ください。
【ネタバレ注意】アニメ化で話題になった『PUPA』の1巻を読んだ感想

pupaウイルスの感染者を研究している組織に捕えられた長谷川兄妹の妹・夢(ゆめ)は何者かに助けられ、施設から脱出をしようとしますが、兄・現(うつつ)が人体実験をされている映像を見てしまい、助けに向かいます。

現は開腹され内蔵の摘出をされますが、すぐに復元し、研究員達を驚かせます。妹は既に廃棄されているだろうと聞いてから怒りと、心の中で父・鬼島四郎(おにじま しろう)の「ガマンするこたぁない」という言葉でたがが外れたのか力が暴走し、ベッドの拘束具を無理矢理壊し、その場に居た研究員達を殴り倒します。(研究員の1人から、化けの皮が剥がれたな、それがお前の本性か。芸風が父親にそっくりだ。と言われています。)

そこに妹の夢が合流し、現の過剰な暴力を止めようとすると、妹だと認識していない様子で、夢の首を締め始めます。夢が涙を流すと現の意識は元に戻り、謝りはじめますが、施設の天井が崩落し、ふたりの間には瓦礫の壁ができてしまいます。

現は妹の前では父譲りの暴力性をひた隠しにしてきましたが、ここで晒してしまうと嫌われてしまうと怖がり、接触を拒み、早く逃げろと夢に言いますが、そこに武装した警備員(というよりもSWATみたいな特殊部隊っぽい人達)があらわれ、夢は兄を護るために半怪物化(触手が生えた)し、襲い掛かります。

場面が変わり、鬼島四郎が部下2名(※1)を連れて、現と夢の行方を探していました。鬼島の取引先の医者か研究者っぽいおっさんに硫酸をかけて尋問をしていましたが、気を失い中断。そこに電話があり、鬼島は野暮用でしばらく戻らないと言い、姿を消します。

夢は研究施設で現を探し求めながら特殊部隊を殺し食べながらさまよい、ランプを見つけてそのままブラックアウト。

現は研究施設をさまよっていたら1巻で対峙した三井が再登場。弱っていて回復力も落ちている現をなぶるものの、pupaウイルスに感染し、身体が蛹化し死亡します。現はまた歩き始めますが、意識が朦朧とし、目の前に知っている人物があらわれたと思ったらブラックアウト。目の前にはワンピースに帽子をかぶった女性が居て、「ほら起きてお寝坊さん」と現に囁きその場から立ち去ります。その声で起きた現がワンピースの女性を追いかけると、曲がり角で夢と合流します。

合流してすぐに特殊部隊が追ってきて、現を逃がすために夢は怪物化し、壊滅させた後に空に飛び立ちます。その様子を夢の前にあらわれたランプの持ち主や、ワンピースの女性(看護師が長谷川幸子さんと言われていたので、現と夢の母親だと思われます。また、備前先生も心配しているとも。)らが見ていました。

1巻で登場したpupaウイルスの事を知るマリアと仏木(ほとき)がバスルームで現と夢をさらった組織が非正規の医療研究組織・伊万里医神会で、現在の代表者が備前(びぜん)という人物だという事が明かされています。

場面は変わり、現が起きて学校に行き、帰りに友達が集まり風邪で休んでいた夢と一緒に鍋を食べるというほのぼの展開。これがまた夢オチみたいな物で、森の中で倒れていました。そこにはランプを持っていた男が居て、かわいそうに、とうとう君も羽化できなかったんだね云々と言うと、現は身体を復元して起き上がり、ランプの男はこんな現象知らないと驚きます。

ランプの男は「ユウ」とでも呼んでと。

ふたりは地元の漁師から鬼ヶ島とも言われていた名もなき島(通称あるのに名もなき島とは)に居て、旧伊万里邸(島の元オーナー伊万里幻十郎のアトリエ兼別邸)に入り、ごはん(ナマコの丸かじり)を食べ、ユウが妹が怪物になった原因だと明かし、すぐに激情する現でしたが、「すまない…そういうべきなのだろうな…だが君はあまりにも事を知らなすぎる。僕はそれが非常に腹立たしい」と言います。

ユウは事実を知っても尚、妹を求めるなら君を彼女の元へ案内し、賭けに近いある方法を試してみると良いと続け、同じマリアの被害者として同情している、だから特別に自分の事、マリアの事、pupaの真実を教えると言います。

事の起こりは30年前、この島の奥深くで眠っていた二体の化け物と偶然この島に来たあいつらから、と説明がはじまったところで2巻は終わります。

※1おまけの4コマ漫画で部下2名の名前が明らかになっています。
二虎遥(にこ はるか):ドMで鬼島から殴られるのが良いらしい
峠龍一(とうげ りゅういち):ドMだけど自分から殴られにいけないので遥が羨ましいっぽい

2巻を読んだ感想:

現の夢オチは邪魔だと思いましたが、その他は概ね好感を持ちました。

特に最後のページのコマには小さいころのユウっぽい男の子、帽子をかぶり杖をついた男性(伊万里幻十郎?)、子供の頃のマリアっぽい女の子、子供の中では一番背が高い男の子(鬼島四郎?)が並んでいます。これがまた伊万里幻十郎じゃないか、鬼島四郎じゃないかとか想像を掻き立てられるような人物像で、続きを読みたいという気持ちを強く掻き立てられてしまいました。

1巻を読み始めた時はグロはあまり好きじゃなくなったし、おもしろみが感じられなかったら3巻ぐらいで読むの止めようと思っていたのですが、今2巻を読んだテンションの状態である限りは、既刊3〜4巻も手をつける事になりそうです。

『pupa』って茂木清香先生の初連載作なんですよね。最近、初連載だけど評価が高いという作品が増えてきているような気がします。『亜人』もそうですし、けっこう連載長いですけど『黒執事』も初連載物だったと思います。ベテラン漫画家のまとまった作品も好きですが、新しい世代の漫画家の良作を読むのも楽しいです。

あとはもうちょっと見やすい絵柄とコマ割りだったら良いなと。『pupa』はおもしろいけれど、ちょっと読み難いです。

【PR】pupa(1〜5巻セット) (アース・スターコミックス)

出版社: 泰文堂 (2013/9/12)

『pupa』関連記事リスト:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です