岡本倫先生と横槍メンゴ先生の『君は淫らな僕の女王』を読んだ感想

岡本倫先生と横槍メンゴ先生の『君は淫らな僕の女王』を読んだ感想

岡本倫先生原作で、横槍メンゴ先生が漫画を担当した話題作『君は淫らな僕の女王』の単行本を読み、感想をまとめました。

極力ネタバレは避けていますが、ネタバレを嫌う人はこの先は読まないでください。

作品紹介:

原作者の岡本倫先生は『エルフェンリート』、『ノノノノ』、『極黒のブリュンヒルデ』といった人気作品を手掛けており、横槍メンゴ先生は現在『クズの本懐』を連載中の1988年生まれの女性漫画家です。

本書の紹介:

名門私立高校に通う、家柄も容姿も成績も完璧お嬢様・昴。彼女を追いかけて何とか同じ学校に入った幼馴染の主人公。いつしか遠くなった2人の距離は、ある「おまじない」で急接近して…? 奇才・岡本倫と新鋭・横槍メンゴの異色タッグが贈る、自制心崩壊系純愛エロコメ開幕。

2012年から2013年にかけてミラクルジャンプ、週刊ヤングジャンプで掲載されていた作品を1巻の単行本にまとめたのが本作です。

収録話のサブタイトルは特になく、1〜4話、最終話、番外編、合計6話が収録されています。また、巻末に岡本倫先生と横槍メンゴ先生のあとがきが1ページずつ掲載されています。

読んだ感想:

大好きな岡本倫先生が原作を担当しているという点だけでこの単行本を手に取ったのですが、びっくりするぐらい岡本倫先生でした。そりゃ、原作が岡本倫先生だから当然だろうと思うのですが、『エルフェンリート』や『極黒のブリュンヒルデ』で度々見られるエロ展開、とんでも設定が恋愛モノとしてシブキを豪快にあげているのを感じ取れます。

また、漫画は横槍メンゴ先生が担当していますが、絵柄がかなり岡本倫先生と似ていて(『クズの本懐』自体も親しい絵柄だけど、『君は淫らな僕の女王』はかなり岡本倫先生のタッチに似せているように感じられます。ご本人は特に意識していないかもしれませんが)、ストーリーと絵柄に違和感がなく、岡本倫先生の作品として特に抵抗もなく読めるようになっているのも魅力的です。

岡本倫先生はどうやったらそんなファンタジーな設定が思いつくのか分からない、計り知れない何か、あえて具体的に挙げるとしたら男の妄想力持っている人物だと思うのです。男のエロい妄想だけでなく、ファンタジーな設定、そしてそれからくる儚さ・切なさ、現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』を読んでいる時も感じましたが、岡本倫先生は天才だと思うのです。

いくら漫画だからと言って、その設定や展開はないだろうという境界線を超えるか超えないかのラインを攻めてくるのが最高に好きです。

ただ、残念だったのはおっぱいの形です。ここも岡本倫先生に似せてきて欲しかったです。

コミリアではコミックスの感想を書く時はほぼネタバレを含む内容になっているのですが、本作だけはなるべく内容は知らない状態で作品を楽しんで欲しいと思ったので、今回はネタバレ要素を省きました。ちょいエロ恋愛モノが読んでみたい人はぜひ読んでみてください。

【PR】君は淫らな僕の女王 (ヤングジャンプコミックス)

コミック: 226ページ
出版社: 集英社
ISBN-10: 4088795253
ISBN-13: 978-4088795256
発売日: 2013/2/19
商品パッケージの寸法: 18 x 13 x 2.4 cm

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です